映画音楽のようなクラシック6選

2016年11月10日

映画音楽のようなクラシック…というと時系列的には逆ですが、筆者が最初に聴いた時「あ、これ映画音楽っぽい!」と思ったシネマティックなフレーズがあるクラシックを、独断と偏見と裁量のみで挙げていきます。

 

1. 組曲「惑星」より「金星」(ホルスト)

「VIm→II→VIm→IV#m」という進行が近代的なハリウッド映画を思い起こさせます。

静寂に満ちた表現はまさにSF映画のワンシーンのようでしょう。

 

2. 神々の黄昏(ワーグナー)

金管とティンパニのアクセントがヒロイックかつ悲劇的なシーンを演出します。

不穏ながらも敵に立ち向かう強い意志を描写しているようです。

※筆者は原作の演劇は見たことがありません…。

 

3. グレの歌(シェーンベルク)

2:38〜「VIm/III→VII7/♭III→VIm/III→II7/I」(耳コピ)

この進行、清々しいくらいにハリウッド映画エッセンスを帯びていませんか?

 

4. バレエ「春の祭典」より第二部「序奏」(ストラヴィンスキー)

ストラヴィンスキーの曲は映画音楽リファレンスの宝庫といえます。

ホルンが奏でる神秘的な旋律に弦楽器のひらひらしたフレーズを重ねているパートはとても幻想的です。

個人的にはマトリックスのようなディストピアなSF世界を感じました。(というかマトリックスのサントラで似た雰囲気の曲があったような…)

 

5. バレエ「春の祭典」より「選ばれし生贄への賛美」(ストラヴィンスキー)

また春の祭典ですが、動画が違うのはお察しください。

録音によって部分的に味が異なったりするものです。

「弦と木管の駆け上がり+タムタムを擦る奏法→休符→ピッコロのフレーズ」

この一連の流れ、なんだか音響効果的ですね。

ある意味EDMやブロステップの祖先と言えるのではないでしょうか(←端折りすぎて伝わらない)

 

6. 交響曲第5番(フィリップ・グラス)

これは反則ですね…。現代音楽ですもの。

まず和声進行がハリウッド感溢れています。ファンタジーかSFのどっちとも言える感じの世界観ですね。

管楽器の三連符の上に、少年&女性のコーラス隊がテクスチャを透き通らせています。

 

 

いかがでしょうか。

映画音楽では多くのクラシック曲がリファレンスされています。

ある映画音楽に影響を受けたBGMを作ったら、それもどこかのクラシック曲の影響を受けていたなんてことはよくありますよね。

隔世遺伝でしょうか。

 

 

( お し ま い )