【初心者向け】Session Horns の使い方
Komplete にも付属してくる Session Horns の簡単な使い方をまとめました。
パッチは2種類
Performance パッチ
1トラック上で、ベロシティによる奏法の切り替えができます。
ただし、「ベロシティ0〜126」の奏法と「ベロシティ127」の奏法の2パターンの切り替えのみです。
また、ピッチベンドホイールの入力(上下)によって「Doits」「Falls」のグリッサンド効果を付加できる機能があります。
Single Articulation パッチ
1トラック上で、1つの奏法しか使えないパッチです。
機能自体もいくつか Performance パッチから削られています。
パッチの使い方
Performance パッチをメインに画像内の数字の箇所を説明していきます。
(1) Section Setup リスト
楽器編成を変更できます。
Tp2人、Ts1人、Tb1人、の計4本がこの Session Horns で使用できる最大の編成となっており、「▼」をクリックしてリストを開くと、以下の画像のように最大の「Full Section」から最小2人の組み合わせまでを選ぶことが出来ます。
※Tp=トランペット、Tb=トロンボーン、Ts=テナーサックス
(2) Velocity Switch リスト
最初に「ベロシティ0〜126」と「ベロシティ127」で2パターンの切替が可能と説明したとおり、ここではベロシティ127のときに鳴る奏法を指定します。
ベロシティが127のノートのみここで指定した奏法で発音され、ベロシティが0〜126のノートはここでどの奏法を指定しても通常のサステインで発音されます。
奏法一覧
・Off = 通常のサステイン
・Rip = ノートの頭に装飾音が入る(駆け上がり)
・Grace Note = ノートの頭に装飾音が入る(一音低い音)
・Shake = トリルのような奏法
・FoPiCre = ノートの出だしをフォルテで鳴らした直後に弱音からクレッシェンドする(Forte-Piano-Crescendoの略)
・FoPiCre Time = FoPiCreのタイミングをDAWのテンポに合わせる
・Staccatissimo = スタッカティッシモ
・Marcato = マルカート
(3) Voicing Assistant リスト
各楽器をどのようなヴォイシングで鳴らすかをここで選択します。
初期状態の「Polyphonic」は、一つのノートを Tp1&2・Ts・Tb の4人で一斉に吹きます。
「Smart Voice Split」を選択すると、例えば4和音を鳴らした際に自動的に高い音からTp〜Tbと振り分けて吹いてくれます。
(4) Octave リスト
これもヴォイシングの変更機能で、”低い音から数えて○番目の楽器をオクターブ下げる”というものです。
低い方から、Tb・Ts・Tp2・Tp1 という順番なので、以下のようになります。
・Drop 1st = Tbを1オクターブ下げる
・Drop 2nd = Tsを1オクターブ下げる
・Drop 3rd = Tp2を1オクターブ下げる
・Drop 1st + Drop 2nd = TbとTsを1オクターブ下げる
以上、これらの基本的な機能が分かっていれば、一通りブラスセクションの打ち込みができるかと思います。
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