EW Hollywood Orchestraの打ち込みメモ

2017年12月17日

そう…それはストラヴィンスキー作曲「春の祭典」第二部「生贄の儀式」より「序奏」
練習番号[85]の2〜3小節目を打ち込んでいたときのことです。

 

打ち込む原曲(18:11〜18:21)

弦楽器がひらひらとレガートのフレーズを弾きながらホルンが不思議なハーモニーを奏でてなんか綺麗ですよね。

 

このハリウッドのSF映画のようなアンビエントな部分を参考にしようと、
Hollywood Strings/Brassで打ち込んだものが以下です。

 

楽譜を読みながら打ち込んだもの

▼全体 (Before)

ホルンはそこまでおかしくないですが、弦楽器が残念ですね。

 

 

以下より、ホルン・弦楽器のビフォーアフターを交互に載せていきます。

 

 

▼ホルン (Before)

4本のホルンを4トラックに分けており、使用パッチは全て 1FH Leg Slur です。
なんとなく抑揚が付いていますが、モデュレーションやエクスプレッションはベタッと一定です。

 

これでも悪くはないんですが、よく聴くとプチッというノイズが入っていますね…(なんということでしょう)
仕方がないのでパッチを変えてみましたがやはりホルンのレガートパッチに欠陥があるようで、音の特定も面倒なので今回は諦めることに…。

 

皆さんはこういう場合どうしてるのでしょうか?
Hollywood Brassに匹敵するくらいの高級オーケストラ音源を持っている方なら別のブラス音源で代用できるかとは思いますが…。

 

▼ホルン (After)

パッチは 1FH Leg Slur Rep に変更。

エクスプレッションを4トラックとも弄って抑揚を付けました。
(そのせいか分かりませんが、なんかノイズがさっきより減っています。)
最初と最後のノートをバラけさせていることでもう一歩リアルになったのではないでしょうか。

 
▼弦楽器 (Before)

使用パッチは以下のものです。

  • 1st Violins legato port LT 6 Ni
  • 2nd Violins Sus KS C0-G#0 Ni
  • 2nd Violins legato port LT 6 Ni
  • Violas legato slur RR LT 3 Ni
  • Celli legato port LT 6 Ni
  • Celli legato slur LT 3 Ni
  • Basses legato slur LT 3

第一ヴァイオリンのハーモニクスのみ 2nd Violins.. パッチのハーモニクス奏法で代用しています。

音符を重ねている箇所でもたついたり、どうも変になっていますね。

以下の3音目〜4音目のつながりの様に音量が急にガクッと切り替わる箇所が随所にみられます。

 

とりあえず今回はエクスプレッションをいじるという力技でどうにか解決しました。

 

▼弦楽器 (After)

エクスプレッションがカオスですが…聴いた感じBeforeよりも結構なめらかになったのではないでしょうか。

ノートのつなぎ目を調節したり跳躍しているノートを別トラックに分けたりした結果、使用パッチも以下のものに変更になりました。

  • 1st Violins legato port LT 6 Ni
  • 2nd Violins Sus KS C0-G#0 Ni
  • 2nd Violins legato port LT 6 Ni
  • Violas Sus RR Ni
  • Celli legato port LT 6 Ni
  • Celli legato slur LT 3 Ni
  • Celli Sus NV NV VB RR Ni
  • Basses legato slur LT 3
  • Basses Sus Ni

 

ビフォーアフター

▼全体 (Before)

 

▼全体 (After)

 

 

(全然関係無いですが、前からこの再生プレイヤー横幅長すぎて見栄え良くないから変えようとしてたけど、全然良いプラグインがなくて結局変えないで今に至る話をしようと思いましたが、話もきっとこのプレイヤーのように長くなりますのでまた今度にします。)