無料楽譜作成ソフト「MuseScore」の使い方 [ピアノスコア編]
無料楽譜作成ソフト「MuseScore」を使った簡単な楽譜の作成例として、ピアノ譜の作成手順を載せていきます。
→ まずはこちらのページからMuseScoreをダウンロード
尚、本ソフトはマルチプラットフォームのソフトであるため、Win/Mac両方で使用できます。
1. 楽譜の新規作成
まず起動後、「新規作成」を行おうとすると以下の画面が表示されます。
※画像はMac版ですがWindowsでもほぼ同じはずです
この画面では楽曲の情報を入力します。入力し終えたらウィンドウ右下にある「次へ」をクリックします。
次に楽譜のテンプレートを選択します。
スクロール範囲の真ん中辺りまでスクロールしていくと「Solo」という段があるので、一番右の「Piano」を選びましょう。
すると、調号の選択画面に移行します。
それぞれの調号にマウスカーソルを合わせると「○長調(○Major)/○短調(○Minor)」の形でガイトが表示されます。
※調号は後から変更できます。
拍子や小節数を設定する画面です。
※こちらも後から変更できます。
尚、テンプレートの選択以降は、情報を入力せずにウィンドウ右下の「完了」を押すことで、スキップすることが出来ます。
この場合、選択したテンプレートの32小節の譜面がある状態で開始します。
楽譜の新規作成は以上です。
2. 基本的な音符の入力
音符を入力する際は、ウィンドウ左上にある四分音符とアルファベットの「N」が組み合わさったようなアイコンをクリックします。
※マウスカーソルを乗せると「音符入力」と表示されます
そして、任意の入力したい箇所にマウスカーソルを合わせてクリックします。
音符の長さを切り替えたい場合は「音符入力」アイコンと同じ段にある、それぞれの入力したい長さの音符をクリックすることで切り替えることができます。
休符を入力したい場合は、「音符入力」アイコンの14個右隣にある、休符が描かれているアイコンをクリックします。
※マウスカーソルを乗せると「休符」と表示されます
休符アイコンが選択されている状態で、その左側に入力したい長さの音符アイコンをクリックすることで、任意の長さの休符が入力できるようになります。
基本的な音符の入力は以上です。
3. スラー記号の入力
頻繁に使うと思われる「スラー」や「タイ」の入力方法を見てみましょう。
やり方はとても簡単。
繋げたい音符を選択して「Sキー」を押すだけです。
何も選択していない状態
スラーにしたい音符同士を、Windowsの場合は「Ctrlキー」を押しながら音符をクリックで選択します。
(Macは「⌘キー」を押しながら)
選択されたオブジェクトは青色になります。
※実は、声部という「声部分けを行う機能」があり、声部によって選択された音符や記号の色分けがされる場合があり、青以外の色になることもあります。
すると以下のようにスラーが適用されました。
しかし、スラーの記号が音符に重なっています。
この状態を解消する一番簡単な方法として、スラー記号をマウスクリックで選択し、「Xキー」を押します。
すると、音符の上にかかっていたスラーが下に移動します。
音符の上にあるスラーは下に移動し、下にあるスラーは上に移動することができます。
(この方法は、音符の棒や旗の上下の向きを切り替えたいときも同様です)
また、マウスでスラーをダブルクリックすることで、任意の位置と形状に動かすことが出来ます。
尚、「タイ」も同じ方法で入力できます。
4. パレットの使い方
拍子記号を変更したり、アーティキュレーションの記号を入力するなど、基本的な音符以外の記号を入力したい場合は、ウィンドウ左側にある「パレット」という機能を使います。
例えば、アルペジオ記号を入力したい場合…
左のパレットにある「アルペジオ」…
…どうやらアルペジオ記号を入力できる機能がありません…。
それもそのはずです。
初期状態のパレットは、アルペジオ記号(他諸々の記号)が入っていない「基本」のパレットだからです。
さて、ウィンドウ左下にある「基本」と書かれたプルダウンメニューから「アドバンス」という項目を選択してください。
すると、パレットの項目数が増えました。
目を凝らしてみると、「アルペジオとグリッサンド」という項目があります。
この中のグリッサンド記号をマウスでドラッグして、表示させたい音符の位置まで持ってくるのですが、一点注意が必要です。
まず、この記号を表示させたい箇所付近の音符をクリックしなければなりません。
下の画像の場合だと、和音のどれかの音符を適当にクリックし(最高音がベター?)、該当音符が選択されて色が変わった状態で、パレットにあるグリッサンド記号をマウスでドラッグしてくると、このように反映されます。
また、グリッサンド記号をダブルクリックで選択することで、長さを変更することもできます。
↓
(かなり自由に動かせます)
今回は、ピアノ譜を書くときに使う基本的な機能を解説してみました。
今後、筆者が使いながら覚えていくうちに、複雑な機能や便利な機能を書いていければと思います。
オーケストラスコア編に続きます。
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