Hollywood Stringsのマイクポジションを比較してみた
East West社のHollywood Stringsのマイク設定を比較してみます。
※5つのマイクポジションがあるDiamond版を使用
はじめに
殆どのパッチでは読み込んだ際のデフォルトがMainマイクとなっています。
一部ハーモニクス奏法のパッチなどはCLOSEのみです。
デッカツリー方式(Decca Tree)というハリウッド音楽のレコーディングで使われるマイクポジション方式で録音されています。
記事を書くにあたって調べて初めて知ったので、探りながら書いていきます。
(画像はWikipediaより)
比較用のトラックでは「CellI Leg Dlur LT 12 Ni」のパッチを使用(チェロなのは割りと適当です…)。
リバーブありのトラックでは、リバーブ設定「New Hollywood Hall 2.6」をあてています。
MAINマイク
調べたところによると、上記のデッカツリーの画像でいう前方3つがMainマイクということのようです。
そのまんま一番メインのマイクでしょうか。
最も音量が大きく左右の広がりがあるように聴こえます。
MIDマイク
こちらはツリーを組まずにセッティングされたマイクのようですが、
「指揮者の後方○m〜○m」のような具体的なマイクの位置については記載が見当たりませんでした。
CLOSEマイク
CLOSEマイクはどの楽器もパッチを読み込んだときからパンが振ってあります。
(音源では比較しやすいようにセンターきっちりに振りました)
やはりこれが一番ドライな音色で近く聴こえますね。
SRNDマイク
サラウンドマイクです。
ツリーの画像で言うと後方2つのマイクのようです。
(必ずこの位置にサラウンドマイクと決まっているわけでもないようですが公式のマイク位置が不明なので画像は参考までに)
前三者よりも遠く残響が多めに聴こえますね。
VINTマイク
公式ページによると 1945年製のRCAヴィンテージリボンマイクによるルームマイク だそうです。
ルームマイクということでツリーを組まずにポンと立てられたマイクなのでしょうか(?)
他のマイクと比較すると少し遠くてこもったような音色に聴こえます。
まとめ
音量差は MAIN > SRND > MID > CLOSE = VINT の順で違いがあるように聴こえました。
CLOSEマイクは結構ドライで加工しやすそうではありますが、14〜16型程度(16/14/10/10/7)という大人数で弾いている音色なのでポップスではあんまり合わないような気もします。
自分の曲では中規模ぐらいの音楽では曲調によって複数のマイクを混ぜたりしています。
基本的にはMAINマイクを中心に肉付けすると良いのかな?と思ってCLOSEと2本にしてみたりするのですが、より効果的な方法は模索中です…。
(以下の1曲目少し音量が大きいので注意)
何かの参考になれば幸いです。
▼参考にしたページ
- http://www.h-resolution.com/eastwest/hop.php
- http://surroundterakoya.blogspot.jp/2007/10/49.html
- https://fr.wikipedia.org/wiki/Decca_Tree
- http://www.watanabe-mi.com/shopping/list/p42779/
- http://studio-major7th.blogspot.jp/2013/06/eastwest-hollywood-strings.html
セッティングについても調べながら書きましたが、細かい部分で間違っていたり不足している場合はコメントをいただけますと幸いです。
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