オーケストラアレンジ練習 [4]
前回の続き… 「【DTM】オーケストラ曲 作ってみた【オリジナル】」のお時間なのではないでしょうか。
前回と同じように曲の後半部分を載せます。
出だしでも少しリダルダンドをかけているように、今回はBPMを部分的にいじっています。
最後はよくある企業CMっぽく”チャン♪”という無難な締め方にしました。そんな大作でもないひとつのBGMなのでドカドカじゃーんで終わらすのも合わない気がしたので…。
■弦楽器
【前回からの変更点】
1stヴァイオリンが16人全員で一斉に同じフレーズを演奏する部分が多かったので、随所でディヴィジさせて輪郭をぼかしました。また、2ndヴァイオリンのフレーズも見直してます。後は本当に細かいところですね。
【新たに作った後半部分】
終わりの静かな部分です。
・1st→メロディー
・2nd&ヴィオラ→和音要員
・チェロコントラバス→ベース
ってそのままですね。
ハープがあまりにもグリッサンド要員すぎて申し訳ないですが(笑)
■金管楽器(まとめて同じ色で)
【前回からの変更点】
出だしのトランペットが低かったので1stヴァイオリンの下弾き(?)とユニゾンさせました。トロンボーンでトライアド以外のトーンを長く吹かせるのをやめました。(はずです)
【新たに作った後半部分】
ホルンで弱く(mp?mfぐらい?)でメロディーをなぞっています。それだけかい!^^;
(mpってDTMでいうとどのくらいの設定?むしろDTMで作ったデータを実際の指示器号にするとどう書けばいいのだろう…)
■木管楽器(まとめて同じ色で)
【前回からの変更点】
大幅に変えました。
まずオーボエを追加(笑)
オーボエはメロディーを吹くフルートに芯を持たせる役目として入れたつもりです。
クラリネットは中低音域のフレーズ補強係、またはメロディーのオクターブユニゾン係になりました。
【新たに作った後半部分】
・フルート→高音で分散和音をピロピロピロ
・オーボエ→メロディー
・クラリネット→裏メロ
最後の”チャン♪”を木管に吹かせると何かキツイ聴こえ方になったので(単に打ち込み方が下手なのか)鳴らしていません。
■おまけ
・弦楽器と木管楽器
弦と木管の組み合わせって聴いてて気持ちいいですよね。木管は使い方によって鮮やかになるので上手く使いこなせるようになりたいところです。
オーケストラ風の曲を作るときによく思いますが、音量の指定が一番DTMの力に頼ってる要素じゃないかなと感じます。DTM上では曲を聴きながら簡単に音量や発音の強さを変えられますが、実際に譜面を書いて演奏してもらうときはDTMのように直感的にはいきませんよね。
例えば、ホルン2台がmp(メゾピアノ)のときにフルート2台のフレーズが埋もれないためには強弱指定をどうするかとか、ストリングスの人数は…とか、ソロを吹かせたりディヴィジするのにも随時各セクションのバランスを綿密に考えなければならないんですね。
僕が普段良く作るオーケストラ系の曲はその辺の思索が非常〜に甘いです。今回の曲ではもう一歩ホンモノのオーケストラに近づこうと試みてはいますが、まだまだ足りていないところも多いと思います。特に後半なんかチェレスタまかせですからね〜。ガチオケだと確実に埋もれるはずです。
■今回使用した音源
・弦楽器
1stヴァイオリン → Hollywood Strings「1st Violins Sus KS C0-F#0 Ni (Omni)」
2ndヴァイオリン → Hollywood Strings「2st Violins Sus KS C0-G#0 Ni (Omni)」
ヴィオラ → Hollywood Strings「Violas Sus KS C0-G0 Ni (Omni)」
ヴィオラ(レガート) → Hollywood Strings「Violas legato bc + slur + port LT 6 Ni (Omni)」
ヴィオラ(スピッカート) → Hollywood Strings「Violas Spic RRx9 (Omni)」
チェロ → Hollywood Strings「Celli Sus KS C0-F#0 Ni (Omni)」
チェロ(スピッカート) → Hollywood Strings「Celli Spic RRx9 (Omni)」
コントラバス → Hollywood Strings「Basses Sus Db Ni (Omni)」
コントラバス(スピッカート) → Hollywood Strings「Basses Spic RRx9 (Omni)」
コントラバス(ピチカート) → Hollywood Strings「Basses Pizz RRx4 (Omni)」
ハープ → GarageBand SymphonicJampack「Orchestra Harp」
・木管楽器
フルート → Hollywood Woodwinds「FL2 KS Sus_Short C0-C1 (Omni)」
オーボエ → Hollywood Woodwinds「OB KS Sus_Short C0-A#0 (Omni)」
クラリネット → Hollywood Woodwinds「CL KS Sus_Short C0-A#0 (Omni)」
・金管楽器
ホルン → Hollywood Brass「2FH KS Sus_Short C0-G0 (Omni)」
トランペット → Hollywood Brass「1TP KS Sus_Short C0-A0 (Omni)」
トロンボーン → Hollywood Brass「1TB KS Sus_Short C0-G#0 (Omni)」
・打楽器
ティンパニ → Hollywood Percussion「Timpani Flt KS (Omni)」
ティンパニ(ロール) → Hollywood Percussion「Timpani Flt Rolls (Omni)」
シンバル → Orchestral Essentials「01 Orchestral Percussion Kit」
スタンドシンバル → Damage「PERC Cymbals Menu Studio」
グロッケン → GarageBand SymphonicJampack「Orchestra Glockenspiel」
チューブラーベル → GarageBand SymphonicJampack「Orchestra Tubular Bells」
・鍵盤楽器
ピアノ → The Giant「The Giant」
チェレスタ → GarageBand SymphonicJampack「Orchstra Celesta」
■脳内編成 (※イメージです)
弦楽器:12型くらい / Harp 1 (音源の仕様ではもっと多いんですが多分このぐらいが適正かな…)
木管楽器:Flute 2 / Oboe 2 / Clarinet 2 (音源の仕様ではたしかオーボエとクラは1台づつです)
金管楽器:Horn 4 / Trumpet 2 / Trombone 2
打楽器:Timpani 1 / Cymbal 2 / Glockenspiel 1 / Tubular bells 1
鍵盤楽器:Piano 1 / Celesta 1
さて、完全に自己流DTMアレンジでしたが、いかがだったでしょうか。
音大に行っていない、打楽器しか演奏できない、譜面もほとんど書く機会がない人間がなんとかひねり出して一曲完成させてみました。作曲に興味がある方はどうかこれからもあたたか〜い目で見守ってください。(おわり)
(誤字脱字、用語の間違い、その他のご指摘があればコメント欄より受け付けています。)
■完成版
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